最後に、、、無への道程
かなり有名なブログのため、タイトルだけみて知ってる人もいるかと思う
今も現役で更新中のお気に入りブログを紹介したかったのだが、
リンクの許可など面倒だし、ひっそりと運営されてるため、
ご迷惑をおかけするのも悪いので、、すでに作者不在のこちらを最後に、、、
忘れもしない2015年、、、
チャイナショックに巻き込まれ、資産の7割近くを失って絶望していた俺は、
とあるブログと出会い、無我夢中で読み漁った
「無への道程」
http://blog.livedoor.jp/zar2012/
(もう何年も更新ないため無断リンク、なにかあればすぐ消します)
更新されなくなったのは2012年、なので俺が知ったのはそれから3年後
リアルタイムで読んでいたわけではない
かなり有名なブログだったらしく、2chにスレッドが立っていたり、
さまざまなサイトがこのブログについて取り上げ、関連記事が書かれていた
2019年、今現在もこのブログに訪れる人たちがいる
このブログに魅かれたのは、彼の文章力もさることながら、
境遇が、当時の俺と酷似していたから
彼もまた、社会に適応できず転職を繰り返し、苦労し悩み続けていた
そんな彼の夢、目標が
「FXで生計を立て、早期リタイヤを目指す」
ブログ序盤は、毎日、淡々とFX成績を載せ続けていた
彼の手法はトレードによって利益を得るというものではなく
スワップ(通貨間の金利差によって得られる手数料)によって利益を得る
という、一度は誰もが考えるものであった
南アフリカランドを彼の少ない資金、限界まで買っていた
順調に資産は増え、すべてが順調だった
ところが、、、
2011年3月、東日本大震災の発生である
一瞬にして大量の日本円が買われ、1ドル75円まで円高が進んだ
彼がトレードしていたのはランド/円、この瞬間的な円高に巻き込まれる
こういう「パニック相場」が起きたときは
FX業者のサーバーが落ち、あらゆる取引が不能になることがある
さらに、運が悪いことに「停電」である
復旧し、トレード可能になったレートをみて、彼はしてはいけない事をしてしまう
あまりの含み損に狼狽して、大底で損切をしてしまったのだ
一瞬の仕掛け的なパニック相場というのは、その後、たいていは値を戻す
損切したあと戻るレートをみて、彼は絶望する
「やはり、FXで生活するなんて無茶だったんだ、、、」
「またあの苦しい労働生活をしなければならないのか、、」と
そして、2011年4月、、、ちょうどこの時期に
彼はとんでもない「決意」をする
残った資金200万円を使い切ったら、自ら命を断とうと
そこからブログは、毎日が「自殺カウントダウン」へと変わる
ただ、彼の失った金額は、150万円ほどである
しかも、残金は200万円、、
「死ぬほどのことか?」という意見が相次ぐ
確かに、俺はチャイナショックでその数倍を一瞬で失ったし、
そのクラスの損切なら、何度か経験している(下手すぎるw)
まだやり直せるだろ?と俺も思ったが、、、すぐに気付いた
彼の150万円の重さに
俺の失った金はパチスロで稼いだ、しょせん「泡銭」
彼の金は、社会で苦しみまくって得た、まさに「命金」
俺が社会に苦しみながら働いていた20代、
とてもじゃないが、その額の貯蓄なんてできなかった
普通に社会に適応できる人間ならば、「また貯めればいいや」って金額でも
俺ら、社会不適合者にとっては、命を削ってやっと辿り着けるかどうかの金額
まさにこれである
それから彼は、好きなゲーム、書物に興じ、好きな場所に一人旅に出かけ
その都度、綺麗な写真を掲載しながら、持論を好きなように書き綴った
自分が一番欲していたもの…
それは、生きる目的や意味だったように思えます。
頑張って生きても死ねば全て終わり。
その虚しさから開放される術を欲していました。
生きるのが無意味でなければ、希望を持てて過酷な労働にもある程度は耐えられる。
月何百時間と残業を要求するキチガイ企業でなければ。
カウントダウン3日前、、、
彼が最後に残したメッセージ
彼の文章を読むに、とても知的でわかりやすい
きっと本来は、それなりに仕事も出来たはずである、
人間関係さえなければ、、、
彼が本当に宣言した通りの行動をしたのか?
それとも、今もどこかで頑張っているのか?
調べる術はないし、そんなことはどうでもいい
あのとき、没頭、共感できる文章を残してくれたことに
ただ感謝している
2011年3月~5月の心の移り変わり、
それ以降の、貯蓄が減っていくリアリティに反比例した彼の淡々とした日常
彼はたくさんの本を読み、知識を得、その結果、辿り着いた「答え」「持論」
誰からも批判、意見されたくないからと、コメント欄は閉じ、
誰とも関わりたくないと、ただ独り、、、
最後に、この曲で
高橋優さん「明日はきっといい日になる」
今、バラエティー界を支えてる芸人さんたちは、俺ら「氷河期世代」ばかり
頑張れますよ、まだまだ
では、、、